AIに決めたことをひっくり返されるので、最初に読ませるファイルを作った
AIは会話が変わると、前提を忘れる。
一番困ったのは、決めたことをひっくり返されることだった。没にした案をまた勧めてくる。決めた方針を、最初から相談し直してくる。

画像:Anthropic「Effective context engineering for AI agents」の共有用画像。
ツールが変わるたびに、説明し直していた
ChatGPTで相談して、Claude Codeで実装する。別の日はCodexを使う。
そのたびに、何を作っていて、何を決めて、何を没にしたかを説明し直していた。
最初に読ませるファイルを作った
そこで、AIに渡す前提をファイルに分けて置いた。
| ファイル | 書いていること |
|---|---|
SOUL.md | 作業の姿勢とルール |
USER.md | 自分について知っておいてほしいこと |
IDENTITY.md | AIに持たせている役割 |
MEMORY.md | 長く残す決定と判断 |
handoff/CURRENT_STATE.md | 今どこまで進んだか |
memory/ | 日ごとの作業記録 |
読む順番は BOOT_PROJECT.md に書いた。新しい会話では、まずここを読ませる。
今で言う、コンテキストエンジニアリングだと思う。
置いただけでは、読まれなかった
2026年4月12日。会話をクリアしたあとに「続けろ」と言ったら、Claudeは「何を続けますか?」と返してきた。
ファイルはあった。読む手順も書いてあった。それを読まずに答えていた。
しかもClaudeは、元の記録を読みに行かずに、自分のメモリに「気をつけます」という趣旨のメモを書いた。記録の置き場所が増えただけで、何を忘れたのかは分からないままだ。
agent.md読んでないだろ。お前いい加減にしろ。お前は誰だよ
ここでようやく AGENTS.md を読んで、BOOT_PROJECT.md にたどり着いた。
ファイルを置くだけでは足りなかった。読む入口が要る。
そのあと、Claude Code側のメモリには中身を書き写さず、「まず BOOT_PROJECT.md を読め」という入口だけを置いた。記録の本体は一か所にまとめたままにする。
今
今は、Claudeアプリのプロジェクトに最初に読む資料を置いて、会話の最初に読ませている。
決めたことは、ひっくり返されなくなった。没にした案を、また勧められることもほとんどない。
残っている問題は、記録が古くなること。MacのファイルとClaudeのプロジェクトは自動で同期しないので、何かを決めたら自分で更新する。そこはまだ、人の仕事だ。